私事ですが、最近初めて釣りをする人と一緒に釣りに行くことが多いです。
仕事柄多くの方と知り合いますが、その知り合う方全員が釣りに興味を持ってくれるわけではありません。
ただ、一部の方には興味を持っていただくことがあります。
初めて釣りをする人に、『釣りってこんなものか』とか『釣り面白くない』とか思われたくないじゃないですか。
しかし、釣りは自然が相手なのでうまくいかないことも多い。
そこで、今回初めて釣りに行く人に事前に情報を共有することで、少しでもギャップをなくせればと思いマガジンを書くことにしました。
僕の釣りの前提
本当はその時期に最も釣れている魚を釣りに行くのが一番なのですが、そうも言ってられない。
釣りは自然を相手にしているからこそ、面白いと言い聞かせて話をすすめるとします。
とりあえず、今回は以下の条件で話します。
- 海釣りである
- プレジャー及び乗合、仕立などの『船に乗る』
- 集合時間が朝早い
- 餌釣り、ルアー釣り問わない
- 完全に初心者を連れていく
今回は、最後に書いた「完全に初心者をアテンドする」ということで、僕ら釣り人が思う常識は一切排除します。
『それは当たり前やろ?』と思うことも当たり前ではありません。
すべて一から説明する必要があります。釣り人の常識なんて取っ払え。
船は酔うんです
今回の条件において事前に話す最重要なことは、実は釣りに関することではありません。
釣りよりも、もっと重要なことが2つあるんです。
その1つがこれ、酔わないことです。
釣り人の中でも多くの人は克服できていないかもしれませんね。
何を隠そう、僕も完全に克服できていません。
船で酔ったら地獄なのは身を持って体験済です。
そこで当日に酔わないために、僕の船に乗る人は以下の内容を事前に伝えることにしています。
それでは1つ1つ説明します。
充分な睡眠を取る
この中でも、睡眠不足が一番の敵ではないでしょうか。
朝早いことが多い釣りは、睡眠不足になりがちです。
また前日になってからやっと準備を始める人もいます。
その場合は準備時間のせいで、寝る時間がかなり削られています。
あとは、遠足前日症候群(こんな言葉あるんか?)の状態になって、楽しみで寝れない人もいるはず。
とりあえず、悪いことは言わん。寝とけ。
ちなみに友人はこの遠足前日症候群の人で、釣りに行く前は必ず前々日に徹夜をします。
前々日に徹夜をすることで、前日は爆睡です。
このことを自慢げに言っていましたが、一度だけ前日に寝すぎて当日遅刻したことがあります。
食べすぎは良くないが空腹も良くない
これどっちもよくありません。
普通の状態で来てください。
適度に腹にいれておいてください。
僕の経験ではどちらかと言うと空腹の方が酔いやすい気がします。
万全の体勢で望みましょう。
寒くない服装、暑ければ脱げばいい
地上は暑くても、海上は実は寒いことがよくあります。
特にこの時期(10〜11月)に油断して軽装で行くと、海の上が思ったより寒くて釣りどころではないときがあります。
暑かったら脱げばいいんです。
ただ、それだけなんです。
『少し寒いかも』ではなく、特にこの時期はスキー場にいく気持ちで準備しましょう。
ちなみに真夏は逆で、地上が涼しくても海上は灼熱なことがあります。
まぁそんな場合でも脱いだらいいんですけどね。
ただし、夏は紫外線対策を忘れずに。
前日にチョコとにんにくを食べない
多分これ以外にも食べてはいけない食材はあると思いますが、チョコとにんにくは絶対に食べてはいけません。
以前GT遠征の前日にテンションアゲアゲで奄美大島の居酒屋にて『にんにくのホイル焼き』を3皿ぐらい食べた人がいました。
当日の海上はベタ凪とは言えませんが、それでも全然酔う波ではありませんでした。
僕だけ酔ったね。
しかも5年振りぐらいに吐いたね。
隣で友人がイカの燻製を食べてたね。
スコシ、サツイガワイタネ。
酔いどめは乗る30分前に飲む
酔いどめの代名詞『アネロン』ですが、必ず乗船の30分前には飲んでおきましょう。
また、酔いやすい人は前日の寝る前に飲みましょう。
真偽はわかりませんが、多くの友人が寝る前に飲むと効果があると言っています。
ちなみに酔いどめの効き目は、個人差ありますが約10時間ほど。
不安な人は追加で持っていくのもいいかもしれません。
またもや脱線しますが、アネロンを飲むと必ずその夜に『追いかけられる夢を見る』友人と、必ず『宝くじが当たる夢を見る』友人がいます。
前者は、夢の内容は毎回変わるそうですが、うなされて起きるそうです。
後者は、必ず億が当たるそうです。中途半端な金額は当たらないそうです。
全部聞いた話です。
ちなみに僕には何も影響はありません。
ライフジャケットは絶対
重要なことのもう一つがこれです。
僕の船に乗る際のルールは、ライフジャケットがなければ乗せないようにしています。
何より重要なのがライフジャケット。
これ1つで万が一の際に、助かる可能性がめちゃくちゃあがります。
初めて釣りをする人に買ってこいとは言えませんが、多くのマリーナや遊漁船にはレンタルがあると思うので必ずつけてください。
絶対にライフジャケットをしましょう。
また、ライフジャケットは桜マークは絶対ですが、下の写真のような着るタイプにした方が無難です。
ダサいとか暑いとか、そんなことは命と等価ではありません。
初めて釣りに行く人が、手動膨張とかできますかね。
また自動膨張式でも、腰に巻くタイプだと反転してしまう可能性があります。
一番安全なのはこのタイプです。
パニックになっているときに冷静に対応なんてできません。
特に初めての人は、このタイプのライフジャケット1択です。
準備してほしいもの
ここに、事前に準備しておいてほしいものを書いておきます。
アテンドする側だけでなく、今後初めて船に乗る人、初めて釣りをする人は参考にしてください。
サングラスは、できれば偏光グラスを準備されるといいと思います。
偏光グラスはサングラスと違って、光の乱反射をカットします。
簡単に言えば水中が見やすくなります。
魚が追ってくる姿が見えたら興奮しますよね。
偏光グラスがないと、見えないかもしれません。
なければサングラスで構いませんよ。
サングラスは、紫外線を防ぐだけでなく物理的にも目を守ります。
釣りって結構危険な行為です。
針の付いた鈍器を振り回していますから。
サングラスのおかげで助かった話も何度も聞いています。
ぜひサングラスで目を守りましょう。
もうひとつ説明がいるものは、プライヤーでしょうか。
魚釣りでは、漏れなく魚が釣れます。
漏れなく魚が釣れないパターンも珍しくありませんが、その状態を人は坊主とかデコるとか言いますね。
まぁ、初心者を釣りに連れて行っている時点で、アテンドしている人は何かしらを釣ってくれるでしょう。
そんなときに初心者の人が多いと、アテンドしている人も忙しいので魚から針を外す行為を自分でやらないといけないかもしれません。
プライヤーが1本あると、結構スムーズに外すことができます。
というか魚によってはプライヤーがないと外すのが困難かもしれません。
安いものでいいので準備しておくと良いかと思います。
その際はラインカッターが付いているものを選ぶといいですよ。
初心者目線と言いながら
僕は説明しながら実は気づいていた。
事前に『釣り人の常識を取っ払え』と言いながらも、初心者に優しくない説明をしている自分に。
プライヤーの説明で【ラインカッター】とか、なんやねん。
ライフジャケットの【桜マーク】ってなんやねん。
ラインカッターってわかるわけないやん。
というわけで説明します。
プライヤーには、本体のメインの役目以外に釣り糸を切る部分が付いているものがあります。(大体付いています)
安いプライヤーで構いません。
釣り糸を切れることができるのは結構重宝しますよ。
ライフジャケットの桜マークは国の安全基準をクリアしたものに付いているマークです。
桜マークのないライフジャケットは付けていても国内では違反扱いになります。
とりあえず、最低限の説明はしました。
今後釣りに行こうと思っている人で、なおかつ初っ端から船に乗ろうとしている人は参考にしてみてくださいね。