ロッドのガイドの種類は様々です。高いガイドもあれば安いガイドもある。
少しでもガイドのことに興味を持てば、より自分の持っているロッドに愛着が湧くはず。
ガイドについて完全な素人ですが、分かる範囲で話します。
もっとガイドを見てロッドを選んでもいいと思う。
ガイドにはフットがある
そもそもガイドにはどんな種類があるのか。
これは富士工業さんのHPをしっかり見てもらうとして、今回は単純にガイドフットの話。
前回話したようにガイドはリングとフレームで出来ています。
そのフレームをブランクスにくっつけてロッドになります。
ブランクスにくっついているフレームの部位をフットといいます。
下の写真を見て下さい。
赤丸の部分がガイドのフレームのフット部分になります。
こことブランクスを固定します。
場所におけるガイドの名称
ガイドは先端をトップガイド、その次から1番、2番,3番と名称があります。
また最もリールに近いガイドを元ガイドと言います。
人によってはバットガイドとも言うらしいですね。
ロッドによってはガイド数が違います。
下の写真では11個のガイドがありますが、上から10個目のガイドを9番ガイドなんて数えるのが面倒ですよね。
ですので、そう呼ばずに元ガイドの1つ上のガイドなんて言ったりしますが、このあたりは正確な言い方ではありません。
ただ、それで伝わるので良いんですがね。
フットの種類
もうすでに写真で説明してしまっていますが、大きくわけて2種類あります。
魚種や釣り方によってガイドフレームのフットの数は違います。
ガイドに負担のかかるであろうロッドはダブルフット、負担のかかりにくいロッドはシングルフットになる傾向があります。
シングルフット
その名の通り、フットが1つです。
つまり固定されている場所が1つです。
バス用のロッドだと比較的、先端になればなるほどシングルフットのガイドを使っているものが多いですね。
あとは体感ですが、メバリングやアジング、エリアトラウト用のロッドは全部のガイドがシングルフットのロッドが多いです。
魚種や釣り方の特性上、ガイドに負担がかかりにくいものがシングルフットの傾向にあると言えます。
ダブルフット
その名の通り、フットが2つあります。
ガイドの上下に固定されています。
シングルフットより耐久性があるのでしょう。
GTやマグロ、ヒラマサの多くは全ガイドがダブルフットのものが多いです。
僕が持っているGT用ロッドもすべてダブルフットでした。
バスタックルだけを見るとベイトタックルはダブルフットが使われやすい傾向がありますが、特にスピニングだからシングル、ベイトだからダブルというわけでなく、魚種や釣り方で考えられています。
一長一短
よく勘違いされるのがダブルフットの方が良いと言われますが、どちらも一長一短です。
たしかにダブルフットはガイドが外れにくいと思いますが、デメリットもあります。それぞれのメリット、デメリットを説明します。
シングルフット
ダブルフットに比べてガイド1つ当たりの料金が安いです。
またスレッドを巻く工賃も必然的に下がります。
またダブルフットより1つ当たりの重さが軽いため、ロッド本体が軽量になりやすいです。
その代わり、ダブルフットと比べると支えている場所が1つなためガイドが曲がりやすくなり、つまりは外れやすくなります。
ダブルフット
シングルフットに比べ2箇所で固定しているため、曲がりにくく外れにくいです。
ビッグゲーム用のロッドで使われていたり、バスロッドでも元ガイドはダブルフットが多いです。
シングルフットに記載しましたが、1つあたりの金額も工賃も高くなります。
またダブルフットの方が重いため、必然的にロッド全体が重くなります。
ガイドを考えてロッドを選ぶ
今回の話は、みなさんが今後ロッドを選ぶ際に、ガイドを意識してみたらどうでしょうかという提案でした。
ガイドにもいろんな種類があり、、また付ける方向も下の画像のように逆につけることもあります。
シングルフットだから良くないとか、ダブルフットだから良いとかはなく、自分がどんな使い方をしてどんな魚を釣りたいかで検討してみると良いと思います。
余談
富士工業さんのホームページを見ていると、ガイド1つあたり大体いくらするのかわかりますよね。
もちろん、この値段は1つあたりの取引金額です。
この金額でメーカーさんが取引しているわけではないことはわかります。
ただ、ダイワさんもシマノさんもエントリーモデルってあるじゃないですか。
バスでいう、ブレイゾンだったり、バスワンだったりと
これ定価おかしくないですか?
バスワンなら一番安いもので定価8,700円ですから、5,000円ぐらいで小売店に卸しているとします。
利益をだすなら最低でも原価は2,500円〜3,000円でロッドを作らないといけない。
ガイド数は8つあります。
いったいガイド1ついくらで買っているのでしょうか。
ロッドはガイドだけではありません。ロッドの成形から、グリップ、リールシート。なんならデザインから取り付け工賃、ロッドカバー、送料もあります。
こういうことを考えるとダイワさんやシマノさんは企業努力が相当すごい。もしくは何かからくりがあるのか。
もしかしたら、そもそもエントリーモデルのロッドは売っても利益がでない(もしくは赤字?)でやっているのかも。
かなり不思議です。
誰か知っている人いれば教えてほしいところです。