みなさんこんにちは、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。そして「ゲーム」と言いましても、「これってもしかして罰ゲーム?」というくらいに釣りに苦しめられております。
これからオフショアゲームを始めてみたい方がそうした苦しみを味合わぬよう、初心者が気になるところについて、お伝えしていこうと思います。
今回は最近よく聞くSLJについて、前回の総論に続いての2回目です。ややテクニカルというか、SLJのメソッドの大まかな部分について説明します。どうぞよろしくお願いします。
SLJのメソッド
メソッドについてです。簡潔に説明しますと、SLJのメソッドは以下です。
・ジグを釣りたい魚の泳層まで落とし、ある程度巻き上げる
・その際、場合によってはルアーにアクションをつける
・それを続けルアーが目標地点から外れたというか魚が居そうなレンジを外れてしまったら再度落とす、そして誘う
・これを釣れるまであるいは釣行時間の終わりまで繰り返す
以上です。
ざっくりしすぎかとも思いますが、これだけなんですよね。。。もう少し詳しく説明してみましょうか。
ジグの落とし方
では釣りのスタート地点、ジグを落とそうとするところから説明します。
まず、海況等々、その時点での状況にもよりますが、ジグを真下に落としてもOKな場合と、少し投げて角度をつけて引いてきたほうがいい場合があったりします。
船の真下に魚の群が居るのが明確な場合であれば、さっさと落とす、魚がどっかに行く前に、我先にスピリッツ全開で誰よりも早く落とすのがいいです。早く落とせよ、と思います。
一方、どこに魚がいるか不明な場合は広範囲に探ってもいいかと思います。
前者はアジ・サバの群れを見つけたような場合、後者は水底に居るカサゴとかマゴチとかハタとかを探す場合です。
でも探すのがめんどくさかったら真下に落として無心で上げ下げを繰り返してみてください。船は流れているわけですし、運がよければ釣れるかもしれませんし、でもやはり釣れないかもしれません。
ジグの巻き方
次に巻き上げです。シンプルだけど奥が深いというか、工夫の余地があるのがこの部分です。タイラバと共通する部分があるかと思います。
ルアーを引いてくる行動の基本となる動作はリールで巻いてくることだと思います。
SLJの基本はタイラバ同様に、一定のスピードで巻き上げてくる、だと思うのですが、潮の動き、ジグの形状、狙う魚の種別等々、によって釣るために様々な微調整が必要になると思います。
個人的にここの過程では、ジグの形状が最も重要かと思います。というのは、ジグによっては巻き上げる際にほぼ動かないで上がってくるもの、バタバタ震えながら上がってくるもの等があるのです。
その動きによって釣れたり釣れなかったりします。つまりSLJって、巻き上げの速度x動かし方xジグの形状で釣れるパターンを見つけるゲームなんですね、たぶん。
ジグのアクションのつけ方とバリエーション
ジグというのは、非形而上ではイワシや小アジ、小サバ等の小魚や、エビカニなどの小動物に似せたモノ、なようです。
そうした海の生き物の動きを真似ることでフィッシュをテンプトして、判断力を鈍らせ錯誤させ、つまり騙して釣り上げるわけです。人間界で言えば、そうじゃないのに金持ちのマネをしたり、学歴とか経歴を詐称したりして、身分不相応な仕事をもらったり異性を誘惑したりするのに酷似している気がしますね。なので、詐欺師みたいな人が、見せ金やサクラみたいな知り合いを使うのと同様に、ジグ界でも、小魚や小動物感を演出するために、多少動かしたり、ティンセルやブレード付きのフックを使うと効果が出る時があると思います。
小細工だらけのアシストフックです
そして、問題になるのはその動かし方です。
一例をあげますと次です。まずジグを落とします、止まったら
(a)ラインが張っている状態でロッドを跳ね上げてジグを動かします
(b)ジグがフォールしている間にリールを巻きます
(c)ラインが再び張ったら(a)に戻ります
これの繰り返しが基本です。以下、細かく説明します。
(a)と(B)のバリエーション
このトピック、説明するのに擬音が多くてちょっとおつむが弱い感じムンムンで恐縮してしまいますが、ロッドの跳ね上げかたと巻き方としては以下です。
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a-1.手首をかえす要領でピッと跳ね上げる。そしてリールを巻く。これをリズミカルに繰り返す。
a-2.腕全体を使ってロッドをジグもろともぐおーんっ、と持ち上げる(ジャークさせる)。あるいはロッドのしなりを使ってゆっくりジグをジャークさせその後ロッドを元の位置に戻しつつリールを巻きつつまたジャークする。
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違いはジグが上にあがる移動距離と速度、跳ね上げたのちに再びジグが沈んで行きラインが張るまでの時間です。
イメージとしては、1はせいぜい1-2秒程度、2は3秒前後かと思います。
この際、ジグを動かしている最中に魚がアタックしてくる場合もありますし、動かした後、ジグがフォールしている時にアタックしてくる場合もあります。
いつ魚がかかるかわからないので気を抜けませんね。でも安心してください、気を張っていると大抵何も起きません!
ここで大事なのは、リズムを大切にし、ジャークの幅が変わったりとか、細かいことは気にせずに、餅つきの際に杵を振る人ともちをひっくり返す人を同時に演じることなのです。無心でやった方がいいと思います。ここでいう杵はロッドの跳ね上げ、もちをひっくり返すのはリールを巻くこと、そう理解いただいてよろしいかもしれません。
(a)と(b)の組み合わせの詳細
【ハイピッチ】
a-1のようにピッと跳ね上げた場合、専門用語ではジャークとかしゃくりとか言うらしいのですけどね。これを繰り返すのを「ハイピッチ」と呼びましょう。
そしてもちろんロッド跳ね上げパワーおよび力の入れ方次第なのですが、ジグはそれほど移動しておらず、ラインのたるみもそれほどありません。
この場合、たるみが少ないままにリールを普通に巻くとジグはプルッ→ピタッ→プルッ。。。といったように上昇・停止を繰り返しながら巻き上がってくるようになると思います。
跳ね上げ→巻き→跳ね上げ→巻き。。。の繰り返し、ですが、巻く回数がポイントで、リールのハンドルを一回転させるのか、半回転に止めるのか、あるいは1/4回転なのか、はたまた3回転なのか等々、どのくらいのスピードでどのくらいの距離を巻き上げてくるのかが小魚感の演出のポイントになります。
図解するとこんなイメージじゃないですか?たぶん。素早いジャークを繰り返してから長くフォールさせる、というのが、ぶりとか小魚を追っかけて食べる魚なんかを釣る時に適しているみたいですね。
【スローピッチ】
上記a-2のような場合だと、グーッとあがりフラフラ落下していくイメージです。船の上下もあるでしょうから、思った以上にジグを上まで引き上げることができます。これを繰り返すのを「スローピッチ」と呼びましょう。
そしてロッドを引き上げ切ってから元の位置に戻しますが、その間のジグの落下中のリールを巻く回数で一連の騙しの演出をします。
移動距離を短くするのであれば1/8回転にする、なんならたまにしか巻かない、とかです。
ハイピッチは逃げ回る小魚をイメージするのに対し、スローピッチは死に損ないの魚を演出するかのようですね。魚の食性に応じて使い分けるのがいいんじゃないですか。
また、ボトム付近ではスローで、中層ではハイピッチで動きを演出する組み合わせもアリだと思います。いろいろ試してみてください。
例えばグルメな御仁のアコガレなクエなんかは、巨大化し老成するほど死んだ魚しか食べなくなるらしいです。そうした魚を釣るにはスローピッチでフォール長めが適しているのでしょうね。あるいは水底でぷるぷるさせ続けたり、置きっ放しにするとか。
ここでのジャークとリーリングについては、ジグが軽かろうが重かろうがほぼ共通と考えていただいてよろしいと思います。
おわりに
今回のまとめです。
・ジグをおとす
・リールをまく
・場合によってはロッドを使ってジグを動かしながらリールをまく
・またジグをおとす
・釣れるまでくりかえす
・釣れたら逃すかキープするかを選択する
こんな感じでしょうかね。アクションに迷ったら餅つきを思い出しましょう。基本のリズムが大切です。
釣り方から説明してわかりづらいかもしれませんが、そこは申し訳ありません。次回、タックル等、詳細について説明します。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。