リールを買うときにメーカーのホームページを見ますか?
いくつか使ってみて詳しくなってきたらわかりますが、初めのうちは何のことなのかわかりませんよね。
今回はダイワさんのホームページに書いてあるスペック表を元に何のことなのかを説明したいと思います。
ダイワのベイトリール
今回説明するベイトリールはダイワさんの【ジリオン TW HD】になります。
このリールは、当時ビッグベイト及び大きめのルアーを投げたいと思ったから買いました。
では、なぜこのリールが大きめのルアーを投げるのに適しているのでしょうか。
スペック表を説明しながら、話したいと思います。
目的から考える
大きめのルアーを投げるということは、ラインの太さも自然に大きくなります。
今回、2〜3oz程度のルアーを投げようと考えていました。
もちろんPEラインを使用することを考えていまして、最低でも2号できれば2.5号を巻こうと思っていました。
糸巻き量は号数問わず、最低でも150mは必要です。
また大きめのルアーを投げるということは、魚のサイズも自然に大きくなります。
大きい魚が掛かってもラインが出ないようにしないといけないと思いました。
この2点からリールを選びました。
それでは、リールのスペックを見てみましょう。
公式スペックを見よう
品名 | 巻取り長さ | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | スプール径 | 標準糸巻量(PE) | ベアリング(ボール/ローラー) | ハンドル長さ | メーカー希望本体価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1520HL | 71cm | 6.3 | 230g | 7kg | 36 | 2号-230m | 10/1 | 100 | 46,500円 |
このように記載されていました。(※横にスクロールできます。)
それでは1つ1つ見てみましょう。
品名
一般的な商品の品番です。
ダイワさんのジリオンTW HDの場合は、ギア比に応じてCCからXHまでの表記があります。
今回のリールはギア比6.3のH(ハイギア)になります。
ちなみにL表記はLEFT HANDLE(左巻き)のことになります。
巻取り長さ
このリールは、71cmと書いてありました。
こちらは、ハンドルを1回転させたときにどのぐらいのラインが巻けるのかになります。
つまり、ハンドルを1回転させると71cmのラインを巻き取ることができます。
ちなみに、この巻取り長さはギア比に比例し、ギア比が大きいほど巻取り長さも大きくなります。
ギア比
僕の持っているリールのギア比はH表記(ハイギア)で、6.3でした。
これは、ハンドルを1回転させたときにスプールが何回転まわるのかを表しています。
今回のリールはハンドルを1回転したらスプールは6.3回転回ります。
ちなみにスプールとはラインが巻かれているところで、下の画像のものになります。
ちなみに何十年か前は、ギア比7を超えるものはかなりのハイギアでした。
8なんて滅相もない。9なんてヤバすぎ(語彙力なし)でしたが、今では10もあったりと年々ギア比は高くなりがちです。
XHはエクストラハイギアの略でしたが、ギア比10の場合はもう品名に10と入りましたね。
でもそれが1番わかりやすくていいと思います。
自重
リール本体の重さになります。
もちろんラインは巻かれていない状態です。
最大ドラグ力
リールはラインを引っ張ったときに、どのぐらいの力でラインを出すかを調整することができます。
その調整をしている部位をドラグといいます。
ドラグをキツくすればするほど、ラインは引っ張っても出にくくなり、緩めれば少し引っ張っただけ出ていきます。
最大ドラグ力は限界までキツくしたときにラインが出ていく力になります。
多くのバス用ベイトリールは5kgのイメージがありますね。
このリールは7kgなので、大物の引っ張る力にもラインが出ないように設定できることになります。
ちなみに、ベイトリールの多くはドラグの調整を下の画像にある【スタードラグ】で行います。
手前に回せば緩み、奥に回せばキツくなります。
余談ですが、必ずメカニカルブレーキと反対になっています。
メカニカルブレーキは手前に回せばキツくなり、奥に回せば緩みます。
スプール径
下の写真の部分がスプール径になります。
スプール径が小さいと軽いルアーを飛ばすのに向いています。
しかし、遠くへは飛ばせません。
スプール径が大きいと重いものを飛ばすのに向いています。
しかも遠くに飛びやすいです。
その代わり、大きな力が必要になります。
ダイワの場合、多くは34mmか36mmなのでジリオンTW HDは大きめと言えます。
つまり、重いルアーを投げるのに向いていて、軽いルアーを投げるのには向いていません。
標準糸巻量
どのラインがどのぐらい巻けるのかが書いてあります。
今回の場合はPE2号が230mになります。
PE2.5号の方が太いので計算すると185mほどになりました。
ベアリング(ボール/ローラー)
リールに初期搭載してあるベアリングの数になります。
ベアリングとはなんぞやとなる人はいらっしゃると思いますが、工業製品のすべてにベアリングは入っていると思ってください。
簡単に言うとベアリングのおかげで摩擦を少なくし、回転をなめらかにします。
ベアリングはかなり高価なもので、この数が多いほどリールの単価があがります。
ダイワのベイトリール、例えばスティーズSV TWには12/1と表記されているので、ジリオンTW HDより多くのベアリングが付けられています。
一般的にハイエンドになればなるほど、ベアリング数は多くなります。
ハンドル長さ
そのままですが、ハンドルの長さになります。
好みもありますし釣り方によって長いほうが良いのか、長すぎると良くないのかが決まって決まります。
僕は長めが好きなので、いつもハンドルやハンドルノブを変更することが多いです。
メーカー希望本体価格
俗に言う定価ですね。
メーカーはこの価格で市場に出したいという目安となる値段です。
スペックから導き出す
今回の僕の目的は、大きめのルアーを投げること。
そのために必要なリールがほしかった。
つまり考えることは、
- PE2.5号が150m以上巻けるか
- 重いルアーを投げれるのか
- 大物が掛かってもドラグ調整できるか
- 値段は許容範囲内か
これが該当しているリールということでジリオンTW HDを購入しました。
特に重要なのが糸巻き量ですかね、パワーがあってもラインが巻けないようだと話になりませんからね。
ちなみにギア比を選んだ理由は、ミノーとバイブレーションをメインに使用しようと思っていたからです。
ギア比が7とか超えてくると巻くときの抵抗が大きく向いてないと判断したからです。
結局は、自分がどういったものを使いたいかによって決めるようにしたら良いと思います。