どうもこんにちわ、t.onumaと申します。オフショアゲームを本格的に始めて4年目、まだまだ駆け出しで、だいぶへたくそだったりします。
東京湾、相模湾でのオフショアゲームをメインにしつつ、年に何回かは遠征に出かけたりする、ルアーフィッシング中心の釣り人生を過ごしています。
今回はキャスティングのコツについて。オフショアの重たいルアーだと初めての方は戸惑うばかりだと思います。
下手ながらも、飛ばすコツや、キャスティングの際の注意点について説明していきます。どうぞよろしくお願いします。
キャスティングとは
キャスティングとは当たり前ですが、「ロッド」を使い「リール」に巻かれた「ライン」と「ルアー」を投げたいポイントに飛ばすこと、です。
お気づきになられたかもしれませんが、太字のとこが要点です。そして今回は遠くまで飛ばすことを主眼においてお伝えします。
「リール」は、というと、オフショアキャスティングの場合、どちらかというとスピニングリールが多く、操作に関してはそれほど難易度は高くありませんので、優先順位は低め、です。
でもリールに関しても後ほど少し説明しますね。
ロッドについて
ピストルってあるじゃないですか。トリガーを引いて、薬莢の中の火薬を爆発させて、その爆発力で弾丸を飛ばす仕組み、です。
これをキャスティングに当てはめると
爆発力:ロッドの反発力
弾丸:ルアーとライン
と考えるとわかりやすいでしょうか。それとも却って混乱するでしょうかw
要は、キャスティングとは、ロッドの反発力を使ってルアーとラインを飛ばす、のです。それも遠くに、です。
さらに言えば、飛距離優先の時はそれほど重視されないかもしれませんが、ルアーを届ける場所、これも要求されます。
飛距離に正確さが加わると鬼に金棒、です。
反発力の出し方
遠くに飛ばすに当たって必要なのがロッドの反発力です。
ロッドがどのくらいしなって、どのくらいの速さで復元し、その過程でどの程度の反発力を生み出せるかがルアーの飛距離を決めます。
初心者あるあるとして、もちろん僕もそうなのですが、ロッドにルアーの重みをしっかり載せれていない、というのが最初の躓きのポイントだと思います。
画像では、ルアーがロッドに固定されていますが、この状態でルアーが射出されたと仮定します。
この場合、赤い矢印のような軌道を描くのが理想的だと思います。この軌道が長いほど、ロッドにルアーの重さが載る時間が長くなり、ロッドの反発力を生み出すことが出来るようになります。
ルアーを思うように飛ばせない人の特徴として、この軌道が極端に短いケースが多いと思います。
急ぎ投げねばならない時もあるでしょうけれど、飛距離を稼ぐにはこの軌道を長くすることを意識しましょう。
では具体的にどうするか??
右利き、左ハンドルの場合ですが、上記のようにそれぞれの位置で、何が発生するのかを意識すると良いと思います。
まずロッドを海面と水平に掲げあげ、右手で押しつつ、左手を引き込むイメージです。ついつい利き手に力が入りがちですが、この場合、右手はあくまでも支点であり、初速をつけるために多少力は使いますが、左手を引き込む動きに集中するとうまく投げれると思います。
また、ロッドは水平と書きましたが、ルアーの重みが載る時間が長ければ長いほど反発力は生み出せると思います。
ですので、上記画像ではロッドの軌道は180°になっておりましたが、下図のように270°くらいまでに出来るのであればより飛距離は出る、はず、です。
ですが、関節の可動域を超えてしまう場合や、背後に障害物があったり、船の構造上このような軌道を描きづらい場合もあると思います。
後ろに障害物・遮蔽物がないのであれば、キャストと反対側の舷にルアーを出してしまい、海面に浮かべた状態から振り抜くと最も飛距離が出ると思います。
こんなイメージです。
左右逆になりますが、キャストのスタート時点ではこんな感じになります。
条件付きとなりますが。
諸条件にあわせ、ロッドの位置、たらしの長さを調整する必要はありますが、一番心がけるべきは「円の曲線に近い綺麗な弧を描く軌道で」「ロッドをしならせて」キャストする、です。
大事なことなのでもう一回言います。ロッドをしならせて!!
オフショアビッグゲームのタックルはおおよそ1kgを超えます。これを力任せに振り回していても疲れるばかりです。。コツを掴んで省エネ体制を築きキープキャストしましょう。
イレギュラーケース
人が多かったり、背後に障害物がある場合、アンダーハンドで投げなければなりません。
この場合も「ロッドをしならせ反発力を出す」という点はオーバーヘッド同様です。アンダーの場合で難しいのは、ロッドの可動域が制限されてしまうことです。
こういう状況です。コツはグリップエンドを出来るだけ高い位置で保持し、ロッドの軌道を最大限長く出来る瞬間と場所を探すことだと思います。
波の上下で、穂先と海面との位置も変わりますので、振り抜く軌道を一番長く取れる瞬間を見つけてキャストすることとなります。
この際、たらしは短めでなければコントロールが難しくなります。
アンダーの場合はオーバー以上に瞬間の反発力を生み出す必要があり、それを出来るかどうかが鍵となります。難しいですが、慣れだと思います。
正確性について(キャストの方向)
その時点での体調で体の使い方にクセが出ると思います。例えばキャストしたルアーが右にそれることが多ければ体の向きを気持ち左向きにする、そもそも左を狙って投げる、等で修正出来るかと思います。
それでもうまく行かない場合、グリップエンド側の持ち手の肘が向いてる先がルアーが飛ぶ方向の指針になります。
飛距離は出るものの、思い通りの方向に飛ばないような場合は肘の向きに気をつけてみてください。
ラインとルアー
シイラの回でも書きましたが、ラインは細い方が抵抗が少なく、飛距離は出ます。
ただし、許容値を超える細さではトラブルの原因となります。ロッドの強さ、ルアーの重さとラインの強さがマッチしていないとトラブルの元になります。
ロッドにはルアーとラインのキャパシティが記載されているケースが多いです。まずはこの範囲内でバランスを整えましょう。
PEは5-6号、ルアーは110gまで。それ以上になるとよくないことが起きそうです。
ルアーですが、密度の高いものの方が空気抵抗が少なく飛距離が出ます。タングステンのメタルジグなんかはよく飛びますね。
逆に大きめで比重の低いプラグタイプは空気抵抗が大きいせいか、飛距離が損なわれます。
この場合、そもそもプラグのサイズを大きくする(≒重量をあげる)といった微調整が必要です。
が、小手先の対策となりますので、ここはやはり、ロッドをしならせてルアーを弾き飛ばす技術を磨くのが一番の近道となりそうです。
リールについて
スピニングリール、ベイトリールともに、キャスト時にはサミングし、ラインの放出量にストップをかけることが必要になります。
サミング、ですが親指でスプールを押さえるためサミングと呼ばれます。ベイトリールはそれで良いのですけどもスピニングリールの場合、親指よりは人差し指の方がスプールを押さえやすいので本当はフェザリング、というらしいですね。わかりづらいので、一旦は両方サミングと呼びます。
サミングの必要性なのですが、ベイトリールの場合、ルアーが着水するとルアー&ラインチームには急ブレーキがかかります。
かかりますが、スプールは止まらないままです。この回転も止めないとラインの放出は続くことになり、バックラッシュが発生します。
これを防ぐためにサミングは必要不可欠です。ベイトの構造病ですね。
ベイトのサミングは当たり前の話ですが、スピニングでのサミングは「は?」と思われる方もおられるかと思います。でも必要です。
というのが、ルアーが着水し急ブレーキがかかる場合、ラインにたるみが出て、たるみゾーンでラインが絡まり、エアノット(キンク)ができてしまうケースがあるためです。
エアノットがあるまま気づかずに釣りをしてて、魚がかかったとします。ファイト中、急にテンションが張ってしまったような場合、びっくりするくらいにあっさりエアノット部分でラインが切れます。
あるいはキャスト中の高切れの要因にもなります。なのでサミングはベイトのみならずスピニングでもした方がよい、ようです。
またスピニングの場合、ラインを指にひっかけて投げます。これがまた厄介な問題を二つばかり引き起こします。
トラブルの原因
リーダーと本線の結束部分を長めにとり、ノット部分がリール側の最初のガイドの内側にある場合、ノット部分とガイドの干渉する力が大きくトラブルの原因となります。
飛距離が落ちるだけならまだしも、引っかかりPEが切れてしまう高切れも発生します。これを避けるための対策は二つかと思います。
1)リーダーを短めに。ノットはガイドの外、あるいはリール側から見て干渉が少なそうな位置にする
2)思い切って長くする
この二点になるかと思います。
それでも引き起こされる問題と対策
が、しかしそれぞれの対策もそれぞれに問題を抱えています。
1)リーダーを短くした場合、指にひっかける部分は本線になりますが、そうなるとその部分の磨耗がひどくなります。場合によってはそこから切れます
2)長くした場合、本線の磨耗は避けることができますが、横風があるとルアーの着水までに射出されているラインがガイドにぶつかりトラブルが発生する要因を抱えたままになります
これは痛し痒しで、1)であれば、ある程度の回数キャストしたら指を引っ掛けていた部分のPEを切断しリーダーを組み直す、2)は頑張る、といった対策でしょうか。。。
その時点の天候に応じて対応するのが得策ですね。
終わりに
以上、つらつらと書いてきました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
これは「出来ないことを、短時間で効果的にできるようになるためには」という視点から書きましたのでこうなりましたが、上記メソッドを一切鑑みずとも飛距離が出ればそれでいいと思います。飛ばしたもの勝ちですね。
もっと言えば飛距離が出ずとも釣れるのであれば。。。w
ではまた。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。