みなさんこんにちは、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。そして「ゲーム」と言いましても、「これってもしかして罰ゲーム?」というくらいに釣りに苦しめられております。
これからオフショアゲームを始めてみたい方がそうした苦しみを味合わぬよう、初心者が気になるところについて、お伝えしていこうと思います。
今回はディープジギングについての二回目です。どうぞよろしくお願いします。
ロッドについて
200m以深で、水深≒のジグを使うため、200-500gくらいのジグを操作できるロッドが必要になります。
ただ、この「操作できる」というポイントが、この釣りでのロッド選択を非常に難しいものにしております。この「難しくしている」点について例をあげてみますね。
・ラインが伸びる、思いの外伸びる
ナイロンなどに比べ、PEは伸び率が低いとはいうものの、数パーセントは伸びるようです。
仮に1%伸びるとすると、50mラインを出している状態では50cmと誤差のようなものですが、300mラインを出せば3mとなります。
3mラインがたるんでいる状態で、船の上下も加わると、例えば魚がヒットしたりしても、何かが起きても何が起きているのかわからないと思います。
重複してしまいますが、輪ゴムで釣りをしているような感じでしょうね。ぼくもいまだに何が起きているのかわからない時があります。
こんな感じです。ロッドがしなり始めるのとラインが伸び始めるのが同じタイミングで発生するのであればまさに輪ゴム、です。輪じゃないけど!!
・水圧がかかる
ラインは細いものを使っていても、潮受けするのか水圧による抵抗が凄まじいです。ラインへの水圧による引き抵抗だけでも相当なものです。
実際にやるとなると、ラインへの水圧に加え、ルアーの重さ、ルアーの形状によりかかる水圧も加算されるので、1ジャークするのもなかなかの力仕事となります。
この水圧とラインの伸びが掛け算となり僕たちを鋭く襲うこととなりますので、ディープジギングを始めたばかりの方は、どんなにそれまで釣りの経験が豊富でも戸惑うことが多いと思います。
釣り方の項目で「スローピッチ」と書きましたが、もしかしたらハイピッチでも釣れるかもしれません。が、思うようにジグを動かすのは難しいと思います。一生懸命ジャークしててもジグには何も起きていない、というケースがあるんじゃないですかね。
この二点の困難を乗り越えて、操作し魚をかける、という難作業をこなしてくれるロッドを見つけなければならないのですが、これは結構簡単です。
なぜならこんな釣りをしている人は非常に少なく、市場性が乏しいためか、候補となるロッドが少ないのです。
経済条件を抜きにして、まず一本というのであれば、エバーグリーンのスロージャーカー、これ一択なようです。
出自:www.evergreen-fishing.com
高価ですが、折れるまで、あるいは折れても修理すれば永遠に使えるのではないでしょうか。
あるいはこちら。
出自:fish.shimano.com
スロージャーカーよりは安価ながら評判がいいようです。問題はどちらも僕が使ったことがないという。。。
ちなみにですが、ぼくはダイワのソルティガSJの5、ソルティガSJAGS3、トランスセンデンスのイータクワトロ、のどれかを使っています。
とりあえず釣りを成立させて、なんらかの深海魚をディープジギングで仕留める、というのであれば条件は以下でしょうか。
1.バットパワーがある
2.ベリーからバットは硬め≒強め。なんならティップまで硬くても可
1.には上級者からの異論もないと思いますが、2.に関しては諸説あるかもわかりません。
ただ、始めたばかりの頃に感じたのは、ジグを動かしている感覚がさっぱりわからない、ということでした。
理由は詳述したラインの伸びと水圧だと思います。いずれも「こういうものなんだ」という感覚をつかむのが先決で、ジグの動かし方については永遠の課題となるかと思います。
上記の2本は魚をかけるまで≒ジグの動かし方、に特化しているようで、性能として万全なようです。
ロッド界の問題は、もっと安価で、とりあえずやってみようかという方向けのものが少ないことでしょうか。
シマノのスローJでも躊躇するというか、とりあえずやってみたいけど新しい道具はやってみてから、という方であれば、レンタルするか、手持ちで一番硬い竿で試してみるのがいいかと思います。
ラインについて
水深300m、となるとルアーが着底するまでの道中、潮に流されたりして余分に出る分を考えると最低350、トラブルがあってラインを100mロストしたりすることも考慮しますと、400から500mは巻いておきたいところです。
加えて、水圧による抵抗を考えると細い方がよく、そうなると途端に選択肢が減ります。PE1.0前後で600mという分量で売っている銘柄が少ないのです。現状、世間で知られている「良い」と言われるラインは2銘柄です。
スーパーファイヤーラインとサンラインのソルティメイト PEジガーULTの二つです。
出自:https://www.purefishing.jp/product/berkley/super-fireline.html
スーパーファイヤーラインは、従来のPEは繊維を編み込んで生成するのと異なり、縦方向に数本の繊維を接着して生成しているようです。ゆえに、従来型よりも伸びが少ない特質があるようです。
出自:https://fishing.sunline.co.jp/line/271/
ソルティメイトはマーカーの入り方が細かく、タナを刻むのに適しているようです。
この2銘柄に限らず、600mで買おうとするとなかなかいい値段がします。
スーパーファイヤーライン
ソルティメイト
出自:https://kakaku.com/
よつあみは少しリーズナブルですね。
なんらかのノットで200mを連結するのもナシではないのかもしれませんが、トラブル回避を考えると、つなぎ目はない方がいい気がします。
リールについて
シマノのオシアジガーやダイワのソルティガ、アキュレート、アベット、シグラーあたりがジギングリールとしてポピュラーかと思います。
出自:https://gear-lab.com/i/accurate-bv
見た目は抜群にかっこいいですね。名前もチョコレートに語感が似てていい感じです。
リールを選ぶ際は通常、ハイギア、ローギアのどちらかから選ぶ形になると思いますが、アキュレート、アベットは一体でハイギアとローギアの切り替えができる面白いリールです。ボタンで選択できます。
ただ、これらはいずれもレベルワインダーが付いていないため、リーリングの際に均して巻くためには指ワインダーが必要になります。指ワインダーって?となるかとおもいますが、自身の指でラインを動かし巻きつけるのです。
個人的な意見ですが、釣りは針と糸があれば成立するものだと思いますので、このリールでなければ釣れない、ということはほぼ無いと思います。とりあえず始めてみようか、という初心者の方であれば、1号を600m程度巻ける糸巻き量が確保できるレベルワインダー付きのリールの方が、糸さばきに気を取られず、釣りに集中できると思います。
その際、シマノならオシアコンクエスト、カルカッタコンクエスト、ダイワならソルティガ、キャタリナなどの金属ボディの方がリーリング時にたわみが少なく使いやすいと思います。
と、ここまでは真面目に話しましたが、実際のところ、ディープジギングの何が大変かというと回収巻きです。魚がかかっていないのに300m巻き上げる作業。。。これを繰り返すことでいつか釣れる(はず)なのだと思うのですが、何回も繰り返すと辛くて辛くて心が千々に乱れ砕け散りそうになると思います。
というより、心が砕け散る前に腕が、手首が、肩が悲鳴をあげます。
ですので、糸巻き量+巻き上げが楽、という観点で行くと電動リールもアリだと個人的には思います。
電動リールのデメリットは2つです。
・手巻きでの巻き心地がとてもよろしくない(ものがある)
・魚をかけても電気のチカラを借りて楽したいという誘惑がある
巻き心地はルアーの操作の際にノイズにな魚がかかってから電動で巻き上げると、テンションが手巻きに比べてわかりづらく、バラシの要因になると思います。
多少のゴリ感は気にせずに、魚をかけてからは手巻きでやれる、という鋼鉄の意志をお持ちの方は電動でもいいのではないでしょうか。僕はとうふのように柔らかく砕けやすいハートですが電動を使っています。魚がかかってからも電動で巻き上げてしまいます。
おわりに
お疲れ様でした。おそらくですが、ますますやる気を無くしてしまったことかと思います。
いやいや、ルアーの話を聞いてから判断してください。というわけで次回はルアーの話です。引き続きどうぞよろしくお願いします。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。