みなさんこんにちは、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。そして「ゲーム」と言いましても、「これってもしかして罰ゲーム?」というくらいに釣りに苦しめられております。
これからオフショアゲームを始めてみたい方がそうした苦しみを味合わぬよう、初心者が気になるところについて、お伝えしていこうと思います。
今回は最近よく聞くSLJについてです。長くなりますので、何回かにわけて解説していこうと思います。一回目の今回は総論についてです。どうぞよろしくお願いします。
SLJとは?
まずはSLJについて見てみます。
そもそもSLJってなんなの?っていうとですね、スーパーライトジギングの略で、要はジギングです。
ジグをぴょいって落としてテロテロ巻いたりチョイチョイ動かしてると、美味い魚がギューンと釣れるって感じの楽勝かつ優勝な釣りをジギングというのですが、その際使うジグをすごく小さくするverです。
もちろん、釣れれば楽勝ですが、そんなにも釣れませんw。
通常のジギングに比べ、ジグのみならず、ロッドやリール、ラインも軽い感じのものを使い、使っていて楽チンな道具立てで遊べるのがSLJというやつでございます。
「軽い」だけだと曖昧ですので、SLJをある程度定義しておいた方がわかりやすいだろうし、今後の説明もしやすいと思いますのでやってみますね。
でも最初から躓く感じですが、SLJというのは定義から既に非常に曖昧かと思います。
が、あえていうなら20-60gくらいのメタルジグを使う釣り、で概ねいいと思います。大まかに言うとしたらですが。
世に言うSLJのジグ代表、TGベイト。こういうやつを使ってやるつりです。
一つだけの例で説明してもわかり難いでしょうから、SLJと他のジギングを相対的に見ますと、使うジグの住み分けはだいたい以下のような感じになると思います。
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SLJ:20-80g
ライトジギング:45-120g
ジギング:100-200g
ディープ・ヘビージギング:200-400g
スーパーディープ・スーパーヘビージギング:500g以降
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こうした感じではございますけれども、上記は大日本ジギング振興協議会世田谷特別支部、みたいな非営利団体とか権利能力なき社団とかがあってそこが定めている明確な定義、というわけではありません。
なんとなく、ふわっとした感じの定義というか、誰かと話す際の共通認識のためというか、おおよその目安みたいな感じですかね。世間一般の認識もこうしたものではないでしょうか。
身も蓋もない言い方ですが、ぶっちゃけ、ライトだスーパーライトだといっても、ジグの重さが違うだけで、ルアーを動かして釣る、という点ではみんな一緒です。
そして更にSLJの定義を曖昧模糊とさせる見解もあるようです。。。
というのは、上記では、ジグのウェイトでジャンルの区分を記載しましたが、人によっては、14cmとか、ジグの大きさで区分する人もいるようです。つまりどっちやのん?と。
でもね、重さで区分したほうが妥当だと思うのですよ。だいたいスーパー「ライト」ジギングの「ライト」って重さを指してるわけですよね?
なら、ここに大きさを持ち込むこと自体がナンセンスな気がします。ゆえに重さで区分したほうがいろいろとわかりやすいと思います。以降、諸々説明してまいります。
ジグの形状とSLJの関係
重さで理解したほうがわかりやすい理由の一つにジグの長さや形状があると思います。
メタルジグは、長さの観点から見ると、ベリーショート、ショート、セミロング、ロングとなどがあります。
また、形状で見るとリーフ、スリム、ノーマル、ティアドロップ等々、呼び方に個人差はあると思いますが、様々あります。
例えば上記画像のジグはすべて60g。それぞれに形が違いますし、大きさもメーカーごとに様々。
ゆえに大きさ(≒長さ)や形状で分類すると、例えば「SLJとは14cmまでのジグを使うやり方である!!」的にしてしまうとヘンテコな感じになると思います。
まずはおおよその重さで考えておくのが良さそうです。というのがタックルとの兼ね合いもあるからです。
使用ロッドについて
また、ジギングに使うロッドですが、大抵その強さというか使用範囲は重さで区分されています。
ジグの大きさ(長さや表面積等)では区分されておりません。いわゆるSLJ用のロッドの使用適正範囲は〜60gとかなんじゃないですかね?
SLJ専用竿なダイワのヴァデルです。
メーカーとしても境界線を明確にしづらいようで、「+α」という表記がありますね。
以上、ジグそのものとロッドの二つより、SLJの定義としては60gまでくらいのジグを使って釣る手法、と重さで区分するのが妥当な気がします。
で、ですね、ジグとロッドはいいとして、SLJの定義についてはあと二つくらい面倒な問題が出てくると思うんですよ。蛇足ながら一応書いておきますね。
ジグの重さの問題
小さい(≒軽い)ジグで、パワー控えめなロッドを使って行うSLJですが、釣れる魚の大きさは選べません。
近海なら1m超のタチウオとかシーバスとか、5kg前後の青物やマダイ等、まぁまぁなファイターが釣れてしまうこともあると思います。
ですので、それらを踏まえたタックル、ヘビー級のロッドとラインシステムで45g程度のジグを使う釣りは、ジグだけ見ればSLJだけど、それってフツーのジギングでは?って話もあります。でもジグが45gなのでSLJって言ってもいいような気もしますけど、違うような気もします。難しいですね。
また、この問題は永遠に続く気もするのです。
ジギングって幾つかパターンはありますが、基本は釣りたい魚が居る層でジグを泳がせて釣る手法、だと思います。
では魚がどこに居るのかというと、魚種によります。ジギングで、とりわけSLJで釣りやすい魚を層別に見ると以下みたいな感じでしょうか。
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表層:〜3m程度:カマス等
中層:上から10m〜下から10m:アジ・サバ等青物全般、メバル、ハタ類、タイ類、等
底:下から5m:カサゴ、ハタ、タイ、ホウボウ、ヒラメ、マゴチ、等
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そしてですね、上記のジグウェイトや使用ロッドなんかとも絡む問題なのですが、例えばヒラメをSLJで釣りたい、とします。また、水深は20mと仮定します。
そうなると普通であれば(これも正解はないのですが。。。)水深m±(10〜20)gくらいのジグ、つまり10-40gくらいを使うこととなるかと思います。
着底を感知出来て、釣りが成立する重さのジグですね。
幅があるのは潮とか風とかの影響、釣り方、その時点での魚の食性を考慮するためですね。
そうなるとSLJが最適なんじゃん?と思いますよね。ぼくもそう思います。
だがしかし、大きい魚を釣りたいのであれば、ルアーも大きいほうがいい場合があって、そうなってくると40gくらいのジグでは小さすぎたりします。
ここで発生するのが、タックルは弱くてジグだけライトじゃなくなる、問題です。
水深浅い≒ジグは軽いのがいい≒SLJみたいな図式が往々にして出来上がっているような場合。まずポイントの水深を聞き、「浅いね、それならSLJがいいな」といった思考プロセスから導かれる回答が微妙な場合です。
ジグを、魚の泳層まで仕掛けを届ける重りとして考えるのであれば上記の考え方は妥当だったりする場合もありますが、ジグをルアーとして考えると完全に不正解な場合もあったりする問題なのです。
ライトタックルで200gくらいのジグを使うのがいい釣り、という特殊なケースで釣れてしまった例。
いずれにせよ、釣りは自由ですので、他人に迷惑をかけなければ好きにやればよろしいかと思います。
その上で、SLJというのは大凡のジャンルと考えてその都度釣れる釣りをすればいいんじゃないですかね。
さすがにSLJタックルでプラグを投げて「これはSLJだ!」というのはどうかとは思いますが。。。w
おわりに
ふわっとした感じの概念でなんとも困りますが、軽めのジグ、タックルで行う釣り、ということはご理解いただけたかと思います。
次回、具体的に見ていくこととします。引き続きどうぞよろしくお願いします。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。