みなさんこんにちは、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。そして「ゲーム」と言いましても、「これってもしかして罰ゲーム?」というくらいに釣りに苦しめられております。
これからオフショアゲームを始めてみたい方がそうした苦しみを味合わぬよう、初心者が気になるところについて、お伝えしていこうと思います。
今回は最近よく聞くSLJについての4回目です。長くなってきましたので、これまでの目次を作っておきますね。興味ある方はリンクからどうぞ。
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1回目:SLJ総論
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今回は釣り座によるタックルチョイスや、ジギングリールを使うべきか、などについて説明します。どうぞよろしくお願いします。
釣り座とタックル
ベイトとスピニングのどちらがよいかを判断するには、釣り座の状況も考慮すると良さそうです。
船って風に向けて船首を垂直にして流す場合と、風任せで船を流すどてら流しの場合があります。問題は後者です。
こういう場合ね。
風と潮に乗って船が流されるこの場合、右舷でやるとルアーは船の下に入りがちです。左舷でやるとこれまた潮の強さにもよりますが、ルアーは船から離れていきがちです。これは極論なので、ここまで極端な流し方はあまりしないと思いますが。。。
こうした場合、右舷でやる場合はある程度投げて、船の下にルアーが入らないような工夫が必要なんじゃないかと思います。
一方、左舷でやる場合は真下に落としてルアーが船から離れすぎて着底がわからなくなったら入れ直す必要があるかと思います。
あるいは、こんな場合もあります。
右舷だとルアーがどんどん船に近づいてきて、左舷だとものすごいスピードでルアーが離れていくケース。
こうした場合、左舷でやるような場合は最初の例以上に、水深に比べて重い、あるいは潮の影響をそれほど受けない、もしくはその両方を満たしているジグを使う必要が出てきます。
そして、そうしたジグでも斜めに長距離を引いてくるような釣りになります。こうしたパターンだと、ベイトとスピニングの特徴で見てきたように、スピニングが圧倒的に有利なようです。
どてら流しの2パターンを見てみましたが、ベイトが有利な状況は少なそうです。なので、どてらジギングの場合はスピニングを使った方が良さそうです。
リールの個別銘柄
つぎにリールの個別銘柄について一応コメントしときます。
経済条件を無視できるならリールはスピニングならステラSW一択で良いと一瞬思いましたが、最も小さいモデルで4000番ですし、スペックを見るにどう考えてもSLJではない。
出自:https://fishing.shimano.co.jp/product/series/stella_sw/lineup/index.html
SLJなら軽くて強いのがいいですかね。ではヴァンキッシュなどいかがですか?
出自:https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/hanyouspinning/a075f00002it6slqaq.html
2500-3000番くらいで、PE0.6を200mも巻けるのであれば、ヴァンキッシュではなくとも、好き好きでいいと思います。
一方、ベイトはカルカッタでもソルティガでもアンタレスでもなんでもいいとは思いますが、巻くことに主眼をおくなら、カルカッタコンクエストかオシアコンクエストがいいと思います。
フレームが金属で硬く、たわみが少ないのであたりを取るのも魚がかかってからやりとりもやりやすいです。加えて、樹脂フレームのリールに比べて、着底とかバイトとか、ジグから得ることができる情報が多いと思います。上記はハンドルを社外品に交換してますが、ハンドルも金属にするとさらに感度が良くなると思います。
また、カルカッタとオシアの違いですが、ハンドルの形状とSVSブレーキをパーミングカップ外から操作できるかどうかくらいで、それほど違いはありません。2021年現在では、カルカッタの方が機構というか機能が多いので、個人的にはカルカッタをオススメします。
ジギングリールを使うべきか
また、ベイトに関して言うと、いわゆるジギングリールを使った方が本格感というかやってる感が出るような気がします。
ジギングリールであれば、シマノならオシアジガー、ダイワならソルティガ、高級品がどうしても欲しいのならアキュレイト、他候補としてはアベットとシグラーくらいですかね。
出自:https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/ryojikuoffshorefuneishidailarge/a075f00002wgo0gqaa.html
ただ、SLJに使う的には圧倒的に巨大だと思います。それとレベルワインダーがついていないので糸さばきが面倒。
ジギングリールの利点は糸巻き量とドラグの強さ、スプールシャフトの頑強さと思いますので、これら要件がそれほど必要とされないSLJでは、通常のレベルワインダーのついたベイトリールの方が使いやすいと思います。
閑話ですが、あまりに大物がかかるとレベルワインダーがぶっ壊れる可能性がある、あるいはレベルワインダーでラインが擦れて高切れの原因になる、という説を耳にします。
ゆえに大物狙いの際はスピニングかジギングリールがいい、という説に展開されるもの。
個人的かつ一回のみの経験ですが、70kg超のキハダマグロをアブのトロか何かで釣り上げた方を目の前で見たことがあります。リールは無傷でした。
PEは8号だったけどな。
なので、レベルワインダーは壊れるかもしれないけど、実際壊れたところを見たことある人はそんなにいないだろうし、多分壊れないので、ジギングリール使用推奨の論拠として、レベルワインダー壊れるかも説は弱い気がします。それよりも、スプールシャフトの太さを主張したほうが強い論拠になる気がします。
ゆえに、個人的見解ではありますが、10kgくらいまでの魚であれば、ジギング全般において、糸巻き量を確保できるのとしたらジギングリールにこだわらなくていい気がします。というよりレベルワインダーがついているリールの方が釣りに集中出来ると思います。
ジギングリールを選ぶシチュエーション、さすがに水深1,200mでアコウをジギングで狙う、とかなら糸巻き量の関係上、中・大型のジギングリールを選ばざるを得ないでしょうが、せいぜい200mくらいで、そこそこの大きさの魚というのであれば、通常のベイトリールでもジギングリールでもどっちでもいいに一票を投じます、おれは。
ジギングリールを選ぶかどうかは、もしかしてトラブルがあるかもしれないレベルワインダーという不安要素を取り除く、万難を排した姿勢の問題、つまりスタイルの問題というか性格の問題に帰着するのでは?思います。
とはいえ、自身の経験の初期で、自分や誰かに大物がかかりレベルワインダーが壊れた経験がある方はぼくとは真逆の主張をされるかと思います。ただ、個人の経験の問題は、それぞれの事実が容易に当人にとっての真実にすり変わりやすいので、結論はやっぱり好き好きで選べばいいんでは?になりそうですねw
そして糸さばきが下手くそ、あるいはやったことがないなのであれば、ライントラブルの危険性を考慮すると通常のベイトリールを使用した方がいいと思います。
が、苦手だから。。。と避け続けていると進歩しませんので、ジギングリールでの糸さばきも練習しておくのがいいと思いますよ。いずれジギングリールを使った釣りもしたくなるでしょうから、ね。
おわりに
かれこれ4回も書きますと、いい加減書くことがなくなるような気もしますが、まだまだありますね。
既に「はじめての」方々向けではなくなっているような気もしますが、引き続きどうぞよろしくお願いします。
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。