みなさんこんにちは、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。そして「ゲーム」と言いましても、「これってもしかして罰ゲーム?」というくらいに釣りに苦しめられております。
これからオフショアゲームを始めてみたい方がそうした苦しみを味合わぬよう、初心者が気になるところについて、お伝えしていこうと思います。
今回はディープジギングについての四回目です。今回はルアーについてのなぜ?と、フックについて解説します。例のごとく、過去分のリンクを設定しておきます。ではどうぞよろしくお願いします。
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第一回:ディープジギング概観
第二回:タックルについて
第三回:ルアー概観
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フックについて
前回後半で、ルアーをショート、セミロング、ロングに分類してみました。
この三つですね
わざわざ類型化して考えてみましたが、正直言って、ジグの形状で釣果が変わるとは思えない時もそこそこあります。
これを言うと身も蓋もないのですが、なぜ釣れたかというと、たまたまそこにいた魚の目の前にジグが落ちてきた。魚は食べやすい餌だと錯覚してバイトした、というケースが大半な気がします。
というのが、ジグを横から見た場合とアイ側から見た場合では形状がだいぶ違います。
こういうイメージですね
点で見えるものを食べたい時はジグは細長い物が望ましく、長さは関係ないと思いますし、リーフとロングあるいはセミロングでは見え方が違うと思いますので、考えれば考えるほどわけがわかなくなります。
ポイントは多分、食べやすい餌だという錯覚、でして、その要素はジグの形状も多少は関係しているのでしょうが、視覚で言うならばグローであったり色の要素、側線で感知する水流も関係していると思います。
もちろん、これらの要素を複合して、そのタイミングに合っているルアーが釣れるルアーなのですが、バチ抜け時のシーバスのような鉄板ルアーというものはディープジギングには存在していないような気がします。
そして、ここで、本当に深海魚たちはルアーをバイトしているのか?という疑惑が生じてきます。
状況証拠としては、口以外へのフッキングが多い、ルアーに傷が付いていることは稀、この二つ。
単にぼくが下手でバイトさせられていない、という話だったり、深海魚のバイトの仕方が齧る系ではなく飲み込むあるいは吸い込む系のである可能性も多分にあるとは思いますが、結構な頻度で「きみたち、本当にルアーをバイトしてる?」と思います。アタリがない時も多いですし。
現状、間違いなく発生していると考えられる釣れ方の一つに、「餌だと思って寄ってきたところにフッキングされてしまった」というものがあります。フォール中、「おや?」と思い何かがかかりまして、引き上げてみたら口ではなく目とかエラのあたりにフッキングしているパターンです。
こういうケース。これは脳天締め。
受け口の魚は上から落ちてくる物を食べるためにそうした進化をしているのでしょう。でもそうでない魚が自分のサイズより大きなものにアタックしてくるってどうなっているのでしょう。
こうなってくると、「ジグとは?」という思いがどんどん強くなります。そして、ジグはバイトさせるためのツールではなく、集魚ツールであり、実際にバイトさせるのはフックなのではないか?と思い始めてしまいます。
フックについて
この釣りは実際に魚がバイトしているところを見ることができません。
水族館で餌を食べているところを観察する、という手段もあるかとは思いますが、他のゲームフィッシュのようにネット上の情報が少ない感じです。
--オニカサゴの捕食シーン
https://www.youtube.com/watch?v=Jo-rfO4InqE&t=4s
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これは結構参考になります。
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アカムツの捕食行動を観察した話
https://kimamanitsuri.blogspot.com/2017/12/blog-post_79.html
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この方のブログはいつ見ても示唆に富む情報ばかりです。
以上の動画、ブログの情報とジグについての自身の経験をまとめると、なぜジグのグローはゼブラやスポットが多いのかは、エビなどの小動物の群れに似せるためであり、それに寄ってきた魚を効率的にフッキングするのがベターなのでは、という仮説が生じます。
スポットグローは一体ではなく、小動物の群れをイメージしてるのか?
そうなるとですよ、通常のジギングのように、フロントとリアにのみフックを付ける、というのはそれほど合理的でない気がします。というのは下図が想定されるからです。
青物などは1のゾーンをバイトします。根魚などは3が多い気がします。1と3は、魚がジグを魚だと思っている場合は納得感がありますが、深海魚がジグを魚ではなく小動物の群れだと思っているのであれば、2へのバイトも発生するのではないか?と思うわけです。
この対策として1と3のフックの長さを調整して、2もカバーできるようにはしていますが、じつは2の位置にもフックが合った方が合理的なのではないか?と最近思っています。あるいはフックにしもり玉や蛍光ビーズをつけてしまい、フックそのものをベイトに偽装する工作。
特にアカムツジギングですが、通常のアシストフックではなく、3本針を使っている方を時折見かけます。
カルティバのフック例。
これは身切れや口切れ防止、らしいのですが、針をバイトしてる可能性もあるのであれば、バイトポイントが増えていい結果に結びつく可能性が増えると思うわけです。
あるいはこういう小細工をしてみたり。。。
なんにしろ、それほど質量が高くなく、浮力もあるくらいのフックがいい、と言われています。具体的な銘柄は以下でしょうか。
ディープジギングの魅力
自分で書いておきながら「うーん、魅力かぁ。。。」といった感もあります。
GTみたいにいつ出るかわからないし、多分出ないけど投げ続けるしかない、的なドM要素はふんだんに盛り込まれていますが、方向性が違います。
なんたってわかりにくいですから。
目隠ししてミネラルウォーターの銘柄選別するとか、真冬にコートの上から何かで触られて、触ったものは手なのか手袋なのかを当てるとか、そういった極限のわかりにくさの違いを楽しむ釣り、といえばいいのでしょうか。
まぁこれは大きいのをかけたらまた変わってくる感想だとは思います。
わかりやすいところでは、普段釣れない魚が釣れる、それも何が釣れるかわからない、そして普段買い難いような魚が多い傾向にある、という点が魅力であると思います。
知恵比べや力くらべというよりも極めて繊細な手仕事の領域の楽しさだと思います。
ジグより小さい魚をつる技術向上が楽しさ?
数釣りにも、マグロやGTなどのパワーゲームというかスポーツフィッシングにもピンと来ない方は試してみるのがいいと思います。
おわりに
一旦終わりますが、終わってみて感じるのは「本当にこの釣りに魅力はあるのか?」ですw
なんか色々とややこしい事情があって、おおっぴらにできない人間関係みたいな、そういうフクザツな何かを感じてしまいますが、もうやめようとも思わないですし、今度はうまいこと釣れるんじゃないか?今度こそ釣れるよね?と思い続けております。
地味に楽しいですよ!!
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。